[写真下:左上から時計まわりでabercrombie、Hollister Co.、RUEHL No.925、Abercrombie & Fitch。アバクロンビー&フィッチ ウェエブサイトより。]
abercrombie(アバクロンビー)は7〜14歳をターゲットにした、いわばアバクロの子供向け。アバクロと同じヘラジカのロゴを使用していますが、ブランド名のAが、小文字でabercrombieと記されます。写真のモデルが、子供向けにしてはちょっとセクシー過ぎますね。
アバクロは、アメリカ国内では既に成熟しきっているようで、成長率は一時に比べれば、それほどでもありません。一方、HOLLISTER Co.とRUEHL No.925にはまだその余地があり、この2ブランドが今のところ、A&F社の成長の主力となっているようです。とはいえ、アバクロは日本を含めた海外展開を控えています。今後、最も成長が楽しみなブランドの一つです。
ちなみに同社が2000年に放った新ブランド、HOLLISTER Co.(写真右)ですが、A&Fに比べると安価。一時、アバクロンビーアンドフィッチの売り上げが落ち込んだ際、それは顧客がHOLLISTER
Co.に流れたからだという、同社2ブランドの『共食い』を指摘するアナリストもいました。
姉妹ブランドであるHOLLISTER Co.と差別化をはかるため、アバクロは新ラインで高価格帯のEzra Fitchコレクションを2004年秋に導入。手仕上げの革ジャケットや高品質なカシミアセーター、ジーンズやデニム・ジャケットを扱っています。この施策はあたったようで、2005年には売り上げが上がったそうです。
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