アバクロを着るベッカム、セレブたち ー Part1

アバクロ大好きなベッカムアバクロを着たジェニファー・アニストンアバクロを着たニコレット・シェリダンアバクロを着たクリステン・スチュワート
















 米国におけるアバクロの主な購買層は、ブランドがターゲットとしている18〜22歳でしょうか。いや、厳密に言うと、彼らにねだられて高額なお金をついつい出してしまう親の方でしょうか。アバクロは、ティーンが気軽に買えるブランドではありません(金銭的に)。なので、毎日アバクロを着て学校へ行ける子は、それがちょっとした「ステータス」だったりもするようです。と同時に、お金があることを見せつけている……とも受け取られたりして。話がどんどん脱線してきましたが、とにかくアバクロと言えば『若者の服』というのが米国での通念です。
 ですが最近の印象として、意外と大人なセレブもアバクロを着ているんだなと。その代表格とも言うべき存在が、デヴィッド・ベッカム(35、写真左)。英国から米国に生活の基盤を移した後、そのほとんどをアバクロウェアで過ごしているようです。それからジェニファー・アニストン(41、写真中央左)。少しネットサーフィンすれば、アバクロを着た彼女の写真はすぐに見つけることができます。また、海外ドラマ・シリーズ『デスパレートな妻たち』のイーディ役でおなじみのニコレット・シェリダン(46!、写真中央右)も。彼女はいくつになっても美しいですね。ちなみに一番ターゲット層に合っているなと(個人的に)感じたセレブは、映画『トワイライト』シリーズの主役、ベラ役のクリステン・スチュワート(20、写真右)。このままアバクロの広告に登場できそうですね。
 毛皮を着るセレブは非難の対象になることもありますが、訴訟問題まみれのアバクロを着ることは、彼らのステータスを脅かすことにはならないのでしょうか? なんて。
(2010年8月26日)


アバクロンビー&フィッチの魅力
写真:アバクロンビー&フィッチ ウェブサイトより

アバクロの広告写真 (以下、アバクロレディースに関する個人的な感想、個人的に抱いているイメージです)。
 私の偏見に基づいたカジュアル・ブランドのポジショニングには、カジュアル過ぎるギャップ、オフィス過ぎるバナリパ、 上品過ぎるJ.Crew、ロゴや色が「トミー」過ぎるトミー・ヒルフィガー、アウトドア過ぎるエディ・バウアー、 超アウトドア過ぎるL.L.Bean、サイズが大き過ぎるベネトンなんかがあります。
 カジュアルが好きなので、いずれのブランドもそれなりに好きなのですが、私にとっては、少々「なにかが」過ぎる、もしくは少々「なにかが」足りないブランドでもあります。しかし、それに当てはまらない、理想的なカジュアル・ブランドがありました。それが、アバクロンビー&フィッチです。

アバクロの広告写真 まず、カジュアルにシンプルさはつきものですが、アバクロにはそれがあまり当てはまりません。アバクロは、ボディラインが強調される小さめのつくりで、シンプルというより、セクシーで可愛い。ちなみにこの「セクシー」は、決していやらしい感じの「セクシー」ではなく、あくまで健康的な、身体の美しさや若さを最大限にアピールできる、健全なセクシーさだと思います(着る人、着方、見方にもよりますが)。
 上半身を覆う洋服に関して言えば、「だぼだぼ」とか「ゆったり」したものはあまりなく、ほぼすべてがタイト・フィット。胸元も、大きくあいているもの、もしくは、ボタンであき具合を好きに調整できるものが多いです。VやUネックのあき具合は、 その他カジュアル・ブランドよりも、より広く、大胆です。
 また、生地は薄手のものが多いので、着ぶくれることなく、 いか様にも重ね着を楽しめます。シンプルながらも、レースやビーズが可愛くあしらわれたキャミソールのラインナップも豊富。そして、一見シンプルに見えるキャミソールやTシャツも、着てみればやっぱり他のカジュアル・ブランドとは、違うことが分かります。
 パンツやジャケットなんかは、ちらりと見える(花柄で、優しくくすんだ色だったりする)フェミニンな裏地が、これまた可愛い。色はカジュアルらしいスタンダードなものですが、決して「つまらない色」ではありません。ラフになりがちなカーゴパンツも、柔らかい生地に、シルクのような光沢感のある長いリボンが腰にまかれていたりして、やっぱりどこかが可愛いのです。
 広告やカタログから植えつけられるイメージの影響も大きいと思います。写真を撮っているのはカルバン・クラインの広告を手掛けた超人気フォトグラファー、ブルース・ウェーバー。モデルはいずれも若く、個性的な美しさよりも、万人が「美しい」と感じる、典型的な美人、美男子を起用。実際に店舗で働くスタッフたちも、カタログから飛び出てきたような美人、美男子が多いです。その理想的な美の世界に洗脳されているわけではないですが、アバクロンビー&フィッチがさまざまな物議を醸しても(例えば雇用差別など)、その洋服は変わらず、カジュアルにもかかわらず、セクシーで可愛いのです。








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