『ベスト・リテール・ブランド』トップ50 アバクロはランク落ち

 NYに本社を置くコンサルティング会社、インターブランドが今年(2011)3月29日に発表した『ベスト・リテール・ブランド2011 トップ50』。アバクロは同ランキングで2009年に27位、2010年に49位と順位を落とし続け、2011年ついにランク外へ
 その理由は、アバクロが変化し続ける消費者のニーズや要望に応えられていないから、というもの。個人的には、この不景気に、高価格設定を見直そうとしないアバクロブランドの高飛車な姿勢はいかがなものかと……。
 アバクロ側はこのランク落ちに関し、「フォーチュン誌では最近『アパレルカテゴリにおいて、最も称賛される専門小売店2011』トップ5※入りをした」とコメント。評価基準によって、結果はだいぶ変わってくるようですね。
※1位リミテッド・ブランド、2位TJX、3位Gap、4位ニーマン・マーカス、5位アバクロンビー&フィッチ
(2011年4月27日)
ソース:2011年4月2日 THE COLUMBUS DISPATCH "Abercrombie & Fitch's brand value falls in ranking"
2011年3月21日 FORTUNE "WORLD'S MOST ADMIRED COMPANIES"



アバクロンビー&フィッチ社、2年連続で不名誉の殿堂入り

 アバクロンビー&フィッチ社(以下A&F社)というのは、物議をかもすことで有名な会社です。それ故に、さまざまなランキングの常連でもあります。その一部をここで少しご紹介。
 MSNマネーで毎年発表されている『顧客サービス 不名誉の殿堂』ランキング。最悪な顧客サービスを提供するのはどこの会社かを調査し(MSNマネーとZogbyインターナショナルが実施)、顧客不満足度を量るのがその主旨。この不名誉の殿堂に、A&F社は2年連続でランクイン。2008年度は4位、2009年度は8位につけました(右写真参照)。美男美女しか相手にしないその接客態度がイラつく、という話ですが……そりゃそうだ。
 続いて『アメリカで最も嫌われている15社』ランキング。米国内外の株式投資家に、洞察力のある分析やコメントを提供するサイト、24/7ウォールストリートが2010年1月に発表したものです。評価基準は@従業員の印象、A投資家へのリターン(運用益)、B顧客満足度、Cブランド価値、D納税者の見解の5つ。何百もの会社から選ばれたワースト15社のうち、A&F社は9位にランクイン。脱力しつつ、やっぱりなあというところでしょうか。
 このほか、A&F社は企業統治や業務経営の可視化といった、企業体勢に関するワーストランキング、ブラックリストの常連でもあります。
 アバクロブランドの洋服と同じように、会社も魅力的になってほしいものです。
(2010年12月10日)

2008年5月28日 The 2008 Customer Service Hall of Shame (moneycentral.msn.com)
2009年6月10日 The 2009 Customer Service Hall of Shame (moneycentral.msn.com)
2010年1月5日 The 15 Most Hated Companies In America (247wallst.com)









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