アバクロの競合ブランド、アメリカンイーグルが日本上陸決定
 「アバクロの競合ブランドはどこでしょう」と聞かれて、どのあたりを想像しますか? ヤフーファイナンスといったサイトで一般的に『競合』として登場するブランドは、アメリカンイーグル・アウトフィッターズ、ギャップ、J.Crewグループあたりです。
 その最強ライバルの一社、アメリカンイーグル・アウトフィッターズがいよいよ2012年春、日本(原宿)に上陸することになりました。
 興味深いのは、紳士服大手の青山商事がFC(フランチャイズチェーン)展開の権利を獲得したこと。米国流の、独自のやり方で乗り込んできたアバクロの日本上陸とは、大きく異なります。
 アメリカンイーグルは最近ドバイとクウェートに北米以外では初めてとなる旗艦店をオープンさせ、海外展開を開始。今後は中国、香港、イスラエルへの出店計画もあり、その展開にはなかなかの勢いがあります。同ブランドの最高経営責任者(CEO)は、「高品質で手頃なファッションを中東に紹介できて嬉しい」とコメント。そうです。アメリカンイーグルはアバクロと比べ、消費者に優しい価格設定……。ここ日本で最終的にどちらが評価されるのか、今からオープンが楽しみですね。さて、記事とは全く関係ありませんが、どうぞよいお年を!
(2010年12月29日)
ソース:2010年12月23日 YAHOO! FINANCE Zacks Equity Research "American Eagle Enters Japan"



買収するなら、アバクロンビー&フィッチ社がオススメ
 つい先日、アパレルブランドJ.Crew(J.Crew Group, Inc.)が非公開投資会社に約30億ドル(約2,500億円)で買収されることが、正式に発表されました。結果、小売業界に大きなインパクトを与え、次なる買収はどのブランド? という話題が注目を集めているようです。そこに名が挙がったのが、なんとアバクンビー&フィッチとロス・ストア(Ross Stores)。
 Nomuraのアナリストによると@創業年数に見合った業績をあげており、A国際的なビジネスチャンスを保有し、B柔軟性があり、C価格決定力のある企業こそ、買収するに相応しいとのこと。また、高い投下資本利益率(ROIC)と割引現在価値(DCF)を考えるとアバクロとロス・ストアは突出しており、これぞ『買い』だ、とコメントしています。
 アバクロ・ブランドに君臨する最高経営責任者マイケル・ジェフリーズ(66)の度肝を抜くような買収劇なら、はい、是非見てみたいです。
(2010年11月25日)
ソース:2010年11月23日 dealbook.nytimes.com "After J.Crew, Who's Next?"


アバクロ店内で絵画落下。被害者に25,000ドル支払われる
 今年(2010年)5月、アバクロ銀座店で買い物中の女性が、上階から落ちてきたトランシーバーにあたり重傷を負う、という事故がありました。今回落ちたものはトランシーバーではなく、絵画。
 事故があったのは米国アイオワ州にあるリーハイバリーのモール。アバクロで買い物中の男性(20代半ば)に、なんと絵画が落下。壁への取り付けが不安定だったとされるその絵画は、被害者の右頭部を直撃し、粉砕骨折の重傷を負わせました。この怪我で、被害者には2万5000ドル(約206万円)が支払われることに。
 実際に事故が起きたのは2007年9月で、被害者がアバクロンビー&フィッチ社を訴えたのは2009年10月。被害者の男性は神経損傷のほか、うつ病や不安神経症の症状も出ており、この事件が大きなトラウマになってしまったと主張。また、慢性的な首の痛みと偏頭痛から、フォークリフトオペレーターとして働けなくなってしまったようです。勿論、まとまった医療費もかかっています。
 さて……ここまで知ると、果たして2万5000ドルが適切な額か、考えてしまいますね。まだ控訴の可能性もあるので、これにて決着、ということでもなさそうです。
(2010年11月13日)
ソース:2010年11月12日 TradingMarkets.com "$25K awarded to man injured at Abercrombie & Fitch"


『フィアース』を含むアバクロの香水、海外発送開始
アバクロの香水『フィアース』は有毒科学物質! と、抗議活動するティーンたち 有毒な科学物質を含む※として、多数の団体から抗議を受けているアバクロの男性用シグネチャー・コロン、『フィアース』。そう、お店にいくとプンプン香る、あの香水です。その『フィアース』を含むアバクロの香水が、(1オンス=28.41ml以下であれば)海外発送可能に、とのニュースが、アバクロから発進されました。
 発送可能地域は、日本、アイルランド、オランダ、香港、フランス、ベルギー、台湾、韓国、シンガポール、そしてチェコ共和国。
 さて……。『フィアース』はアバクロンビー&フィッチ社にとって大事な売れ筋商品の一つ。それが米国での抗議活動(写真右)により売れにくくなり、今後の売れ行きに不安が生じたのでしょうか。この抗議活動を受けて、『フィアース』の販売を一時的に中断するのかなと思いきや、なんと海外にばら撒いてしまうんですね。販売チャネルの拡大は、元々のマーケティング・プランにあったことだとは思いますが。このニュースには少々あ然としました。がっかり。

※詳細は、二つ下のコラム『アバクロの香水は有毒科学物質。店内外に撒き散らさないで』を参照下さい。
(2010年10月28日)


移民国籍法違反でA&F社に100万ドルの罰金
 移民国籍法に違反したとして、アバクロンビー&フィッチ社(以下A&F社)に100万ドル(約8,300万円)の罰金支払いが命じられました。
 米国移民税関捜査局によると、I-9監査※に問題があったようです。(※雇用主には、労働者らの雇用資格を確認すべき義務があり、それらを作成、保管しなければならない。主な目的は労働者の就労資格と身分確認)。
 2008年11月、ミシガン州にある複数のアバクロ店で行われたI-9監査で、その検証制度にいくつもの、技術関連の欠陥があることが発覚。A&F社は監査に協力的で、既に移民コンプライアンス・プログラムを改訂する等の対策をとっています。捜査局はA&F社社の対応に満足しており、本件が他社にとって警告を発する良い例になればとコメントしています。
 8千万円以上もの罰金を払わされたA&F社としては、何とも頭の痛い話……でもこれで一歩、クリーンな会社に近付きましたね!
(2010年10月6日)
ソース:2010年9月28日 WCMH Columbus "Abercrombie & Fitch Fined $1 Million After I-9 Audit"


アバクロの香水は有毒科学物質。店内外に撒き散らさないで
アバクロのシグネチャー・コロン、『フィアース』 Teens Turning Greenというティーン団体が、親、環境衛生団体、医療機関など多数の集団を引き連れ、アバクロに対し、その店内外で同社の香水『フィアース(写真左)』を撒き散らさないよう、求めています。
 というのも最近行われた『安全な化粧品キャンペーン(Campaign for Safe Cosmetics)』によると、アバクロのシグネチャー・コロン『フィアース』には商品ラベルに掲載されていない11もの科学物質が密かに使用されているのです。内、8つの感作物質は頭痛や息切れ、喘息、接触性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こすもの。また、男性生殖器の健康を脅かす高濃度の環境ホルモンも含まれているとのこと。そしてアバクロは、この香水を同店の換気システムを通じて店内に放出し、洋服にも、店外にもスプレーしているのです。
 冒頭のティーン団体をはじめ、総勢1,500万人にもなる数多くの団体がアバクロの最高執行責任者、マイク・ジェフリーズに香水の懸念事項を記した手紙(実物をpdfデータで確認できます)を提出。

 『安全な化粧品キャンペーン』では同香水に、フタル酸ジエチルが含まれていることも公表しました。これは、成人男性の精子に損傷を与えたり、男児の生殖器系発達異常、子供の神経疾患など、さまざまな悪影響を及ぼす物質です。
 アバクロンビー&フィッチ社がどれだけ本件を真摯に受け止め、行動するかが試されています。
(2010年10月4日)
ソース:2010年9月28日 Yahoo! News "Abercrombie & Fitch: Stop Spraying Toxic Fragrance!"



アバクロ銀座店で重傷事故、50代女性が入院
 何で今頃……??? というのが、第一印象です。というのも、事故が起きたのは今年5月15日(9月25日現在)。そして現場はなんとここ日本、銀座のアバクロ旗艦店。
 事故の内容は、販売員が無線機を誤って8階から落とし、1階(30メートル下)で買い物中の50代女性を直撃。被害者である女性は重傷を負い、未だ入院中だというのです。繰り返しになりますが、事故が起きたのは4ヶ月以上前のこと。しかしこのニュース(www.japantoday.com、ソースは共同通信社配信)は9月24日に配信されたものなのです。このタイムラグは、何を意味しているのか。
 店側は本件に関しノーコメント。ただ、無線機にはストラップをつけることにしたようです。
 銀座店といえば、アバクロ旗艦店の中でも建物の「高さ」が一つのウリ。しかし今回、その高さと吹き抜けの構造が、仇となってしまいました。
 事故の詳細は、「アバクロ」「銀座」「事故」をキーワードにネット検索すると、詳細記事やニュース動画が山ほどでてきます。
(2010年9月25日)


アバクロ、初のアウトレット誕生へ

 世間やマスコミの「アバクロは値段が高過ぎる! 暴利行為だ!」といったブーイングに対し、これまで少ししか応えてこなかったアバクロ。それがここにきて、初のアウトレットを出すことになりました。しかも米国ユタ州のパークシティーにある、Tanger Outlet Center(6699 N. Landmark Drive)に……なかなか行く機会には恵まれなさそうです(ニュースソースはwww.deseretnews.comより)。ちなみに時期については、触れられていません。
 いずれ日本にもアウトレットが誕生する日は、くるのでしょうか? とりあえず、福岡は今年(2010年)11月の予定です(2010年第二四半期、A&F社投資家へのプレゼンテーション資料より)。余談ですが、コペンハーゲン、ホリスター5番街店(NY)も同年11月、パリは2011年5月もしくは6月、マドリッドは2011年7月もしくは8月の予定だそうです。
(2010年8月28日)


オバマとアバクロ、どっちの仕込み? アバクロボーイズの謎
写真:Jeff Haynes/ロイター通信

オバマ大統領とアバクロボーイズ 『プロダクトプレイスメント』という言葉をご存知でしょうか? これは、『広告手法の一つで、映画やテレビドラマの劇中において、役者に特定の商品を絡ませるやり方』(ウィキペディアより引用)。
 2008年4月22日、米ペンシルバニア州の予備選を制したヒラリー・クリントン。オバマの敗北宣言が全米中継される中、視聴者の視線はオバマの背後に立つ三人に釘付けに。画面のほとんどを占拠した彼らは、短髪ムキムキ、そして何故か全員アバクロンビーのTシャツを着用。これは気付かないほうがおかしいぐらい、目立ちます。7,000人以上もの観衆がいる中、彼らは20分間もの間画面に映り続けます。翌日、「あのアバクロンビーボーイズは何者??」と、世間を騒がせました。クリントンとオバマ、真の勝者は……アバクロンビーだ! とメディアも大盛り上がり。
 オバマによる若年層を取り込むための戦略か? ゲイの票集めか(主にゲイの票はヒラリー・クリントンが握っているとの見方が強かったため)? いやいや、きっとアバクロのプロダクトプレイスメントに違いない……というのが米メディアによる見方でした。それにしてもこんなにベタなやり方は最悪、と大不評。
 アバクロンビーの広報は本件に対し、「プロダクトプレイスメントは一切していない」とコメント。露出はありがたいが、自分たちがやったことではない。だからオバマ氏の選挙運動に感謝しなければ。これは私たちが思いつくべきだったよ、と面白がっていたそう。と言いつつ、こういった広告手法はアバクロのスタイルではないともコメント。このようなやり方は、アバクロンビーの目指すところではないと。オバマのスポークスマンも本件には一切関わりがないとコメント。
 さて、その真相は。CNNで自分たちのリポートを見た三人のうちの一人が局に連絡をし、これが計画的ではなかったことを伝えました。彼らの一人がアバクロで働いており、いつもアバクロを着ているので、Tシャツについては全く考えなしだったと。
 真相の真相は……? 誰にも分かりませんね!



不況で進むアバクロ離れ。揺らぐブランド地位
写真:アバクロンビー&フィッチ ウェブサイト
写真(下)のフリース、\14,200。84%コットン、16%ポリエステル。ユニクロと一桁違います。


アバクロのフリース この不況下において、多くの小売店は苦戦をしいられています。そんな中、アバクロンビーは10ヶ月連続で同一店舗売上高が減少(2009年8月時点)。2009年6月には、アバクロの姉妹店で29店舗あったRUEHLを閉店すると発表しました。
 米のリサーチグループで、小売コンサルティング会社の最高経営責任者(CEO)Britt Beemer氏は、「アバクロンビーはこの不況において、どの小売より経営を誤った」とTIME誌にコメントしています。その誤りとは?
 まず一つ挙げられるのがその価格設定。Aeropostaleといった競合他社が次々値引きするのに対し、アバクロンビーは値引きによりブランドがチープになる、その価値が落ちると主張。しかし、アバクロ最大のセールスポイントである“イメージ”を取り除けば、それは単なる“高いカジュアルウェア”。代理となる服は他にもあると、消費者離れが進んでいます。この点に関しては後日、アバクロンビー社のCEOが機会損失を認め、今後はもっと積極的に値引きするとコメントしたようです。
 さらに、アバクロンビーといえば典型的なアメリカンプレッピーブランドですが、それを取り巻く環境の変化が挙げられます。アバクロのようなクラシックファッションよりも、最近では独創的なファッションが支持されているようです(お手本はTVドラマ『ゴシップガール』)。トレンドの読み違えは、小売にとって時に致命的となります。
 アバクロといえばセクシー路線と“上から目線”戦略をとり、その特徴は他ブランドと一線を画してきました。しかし、販売員は店内を歩くモデルで、最低限のもてなししかしない。ブランドはハイエンド、顧客サービスはローエンドというのが消費者の評価。一時はファッションアイコンとしてもてはやされたブランドですが、不況の影響もあり、その地位が揺らぎ始めています。


アバクロ店内午後4時37分……今だ、全員シャツを脱げ!
写真:http://improveverywhere.com/

アバクロで半裸計画に大集合 何故、アバクロ店内は上半身裸の男だらけなのか。店頭で客を出迎えるグリーター、ポスターのモデル、壁に飾られた絵画の男、地下に置かれたブロンズ像(NY五番街店)。全員がムキムキバディを露出している……それならいっそ、客も皆でシャツを脱いじゃおうよ! と、思わずニヤついてしまうアイデアを思いついたのはImprov Everywhereの、ある捜査員。
 Improv Everywhere。それは、公共の場で罪なきイタズラを実行し、社会をちょっぴりお騒がせするのが大好きなグループ。2001年8月に結成し、NYをベースに活動中。1000人規模の秘密捜査員らと共に、これまで100以上もの任務を遂行してきました。
 トップレスでアバクロ突撃大作戦を思いついた捜査員は早速eメールで仲間を集め、2007年10月17日、ついにミッション実行の日を迎えます。ミッションに賛同し、当日セントラルパークに集まった仲間の数は驚きの111人! これから彼らは、NY五番街にあるアバクロストアに入店、全員が同じタイミングでシャツを脱ぐという、大胆なミッションに向かうのでした。

アバクロで半裸になりました! 彼らはアバクロストアの4フロアを均等にうめるべく、111人を誕生月別にグループ分け。さらに誕生年別に入店時間を分け、出きる限り自然な任務遂行を目指しました。そして午後4時37分ぴったりに、脱ぐ!
 午後4時30分、フライイングで一人のエージェントがいち早くシャツを脱いでしまいますが、従業員は気にする様子がない……ので、そのまま上半身裸で店内をプラプラ。そしてその7分後、店内は上半身裸の男だらけに!
 大半の客やストアスタッフは笑い出したり、写真を撮ったりと笑顔。しかしマネージャーや警備員は予想どおりの厳しい顔。元々上半身をさらしていたグリーターはといえば、「少なくとも俺は金をもらってやってる」と。
 15分後、時間だとばかりにストアマネージャーや警備員が、シャツを着るか出て行くかだと、彼らにアプローチ開始。上半身裸のグリーターはあくまで雇われた従業員であり、あなた方の露出を正当化するものではありませんよ、と。こうして罪のないイタズラが大好きな111人の秘密捜査員たちは、礼儀正しく店をあとにした、とのことです。これで世の中の何が変わったというわけではありませんが、単純に面白いよー!
 以下は余談ですが、Improv Everywhereのあたたかいミッションの一つをご紹介。09年冬、マンハッタンの夜。レキシントンアベニューで救世軍への募金を集めるべく、ベルをチリチリ鳴らすスペイン人の男性。すると彼の元に、どこからともなく大小さまざまなハンドベルを持った人々が現れるのです。そのうちベルの音は一つになり、素敵な音楽を奏で始めます。曲の演奏が終わると、彼らは何事もなかったかのように去っていくのでした。クリスマスにふさわしい、素敵なミッションでしたね。スペイン人の男性も、さぞ驚いたことでしょう。そしてその夜は、いつもより多くの募金が集まったことでしょう。


アバクロ、新たな旗艦店をNYに設置? ⇒ホリスター初の旗艦店用

 2005年11月、ニューヨーク五番街に5フロア分の巨大な旗艦店をオープンしたアバクロンビー・アンド・フィッチですが、また更に、ソーホーエリア(ブロードウェイとヒューストン通りの角)に、新たな旗艦店規模のショップをオープンするようです。
 WWD(Women's Wear Daily)によると、現在ポッテリー・バーン(写真左/生活雑貨や家具を扱うお店)のある600ブロードウェイのリース契約を、アバクロンビーが結んだとのこと。A&F社は今のところ、本件に関しコメントを出していません。
 当初これは、アバクロンビーの姉妹ブランドであるホリスターの旗艦店を、マンハッタン内に設置するための場所では……と、噂されていました。しかしどうやら、またアバクロンビー・アンド・フィッチの旗艦店規模のショップが設置されるようです。改装スケジュール等は全く不明ですが、オープンした場合、五番街の旗艦店よりも広い、超巨大なアバクロンビー・アンド・フィッチ店になります(40,000平方フィート)。
(8月23日2007年)

 その後、8月27日、Abercrombie & Fitch社より正式なプレスリリースが発行され、上記物件はアバクロの姉妹ブランド、ホリスター初の旗艦店用とのこと。オープンは2009年春予定です。
 カラフルなカリフォルニア・テイストのサーファー・スタイルを展開するホリスター。米調査会社US Bancorp Piper Jaffray調べによると、同ブランドはティーンに人気がある洋服ブランドとして、過去4シーズン連続1位にランクインしているそう。ちなみにこのホリスター、アバクロとはロゴと価格設定が違うだけで、デザインはとてもよく似ています。
 この旗艦店設置によって、ニューヨーカーだけでなく、世界中から訪れる観光客に向けてホリスターブランドをアピールすることができ、今後の展開が勢い付きそうです。
(8月29日2007年)


2009年 アジア旗艦店第一号が東京銀座に! ※海外展開ページにも掲載しています

 今週火曜日(07年8月7日)、A&F社はアジア初進出となる旗艦店を、2009年暮れ、東京 銀座にオープンすることを発表しました。建物はNYの建築デザイン事務所、Annabelle Selldorfが手掛ける予定。同社は既に、A&FのNY、LA、ロンドンの旗艦店デザイン、内装を手掛けています(写真右-Annabelle Selldorfサイトより)。
 現在A&F社はアバクロンビー&フィッチを362店舗、アバクロンビーを186店舗、ホリスターを418店舗、ルールを17店舗、米国で展開中。海外展開としては、既に07年3月、ロンドン進出を果たしています。ロンドン店の売り上げは好調で、1平方フィート当たりの売り上げはNYの上をいくそう。今後、ヨーロッパではイタリアやフランスにも進出予定。2009年のアジア進出が待ち遠しいですね!
(8月10日2007年)



アバクロ ホームページ更新

 アバクロンビー&フィッチのページが更新されていました。商品が一覧で見られるよう改善されており、以前に比べ、ショッピングしやすい作りになったと思います。写真の使い方も、相変わらず美しいですね。
 WOMENSのページトップでは、可愛らしいニットをまとったモデルのプロモ映像が自動的に流れます。MENSページでも、同様にヴィンテージTシャツのプロモ映像が。音楽も素敵で、新鮮なリニューアルとなりました。
 また、A&F NEW FACEではKris Lewinをフィーチャー。アバクロのマネジャーにスカウトされ、グリーター(店頭入口に立ち客を迎えるいわば歓迎人)になったこと。そこからアバクロのモデルに応募し選ばれたことなど、本人が語る映像が見られます。
(3月23日2007年)


アバクロ ロンドン旗艦店、トップレスモデルがお出迎え
写真:ロイター通信より

アバクロ ロンドン旗艦店 ついに海外旗艦店第一号となる、アバクロンビー・アンド・フィッチ ロンドン店がオープンしました。アバクロらしく、トップレスモデルが客を迎え、早速話題をさらっています。
 グリーター(歓迎人)として入口に立ったのは、英国スウォンジ出身のDavidとPeter Sheath兄弟。外は雪が降っていたそうですが、見事な上半身とその笑顔は、あまり寒さを感じさせません。
 アバクロの店舗展開戦略は、自身のカタログや広告物で魅せるブランドの世界を、見事に体現化させている良い例だと思います。その戦略の中心には、常に物議を醸す「きわどさ」や「性」があるわけですが、そのエネルギーにはある意味感心させられます。
 アバクロの広報担当トム・レノックスによると、同社のネット売り上げの3分の1は、海外から。また、NY旗艦店の売り上げの20%は、イギリス在住の客によるものだそう。「海外での需要は確実にある」と、コメントしています。今回のロンドン出店に関してもかなりの自信を示しており、米国既存店の(毎平方フィートあたり)約6倍は売り上げるだろうと同社は予想しています。
 ヨーロッパのマーケットは、既にZara(スペイン)や、H&M(スウェーデン)の地元人気ブランドが根付いています。競合ブランドがひしめく新天地で、アバクロがどう開花するか、今後が楽しみです。
(3月23日2007年)


いよいよ3月22日、イギリスに旗艦店オープン

アバクロ広告写真 「格好いい子(既存客)が、さらに格好いい子(新顧客)を呼ぶ」(最高執行責任者ジェフリーズ談)という、何というか、ものすごいベタで分かりやすい戦略方針のアバクロ。ブランドがターゲットとする「格好いい子は何もアメリカだけでなく、世界中にいる」ということで、今週ロンドンにいよいよ旗艦店がオープンします。
 そのお店に、米国既存店と同じようなモデルタイプの販売員を揃えるため、ジェフリーズは14人ものリクルーターを雇ったそうです。パブやクラブ、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション、チェルシー・スクール・オブ・アート、ジムといった場所で、ブランドに見合うアバクロ・タイプの子をスカウト。最終的には、500人ほどのマッチを見つけたそうです。
 実際に採用された販売員の中には、ケンブリッジのラブビー選手(学生)、セミプロのフットボール選手、ウェルシュ・ナショナル・チームの水泳選手など、上半身裸の接客に対応できそうな面々が揃っています。そしてジェフリーズは、「彼らは(アバクロで)働けることを嬉しく思っているよ。だって、ほかの格好いい子たちに会えるチャンスだからね」と、コメントしています。
 ここまで美にとらわれると、なんだか怖いですね。ちなみに、伝統あるサヴィル・ロウへの出店とあって、周りの店は警戒気味。高級さが売りのサヴィル・ロウには、不釣り合いで、その名声に傷がつくのではと懸念しているようです。今までにジル・サンダーやHackettがサヴィル・ロウへの出店を試みましたが、いずれも成功せず撤退。はたしてアバクロは?
(3月20日2007年)








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