TOP 基本情報 社会問題 海外展開 模倣品
ニュース ブランドの魅力 最高経営責任者 A&Fモデル アバクロ写真集

大量購入ができない仕組みのアバクロ。上限は一日20枚
写真:2009年8月27日、メールで宣伝されたプレッピープレイド。全部欲しい? 上限は一世帯あたり、一日20枚まで


 「何でアバクロとホリスターは、販売枚数を20枚に制限するの??」。これは、2010年4月、Yahoo!ANSWERS(日本でいうYahoo!知恵袋)に寄せられた素朴な疑問です。
 というのも、アバクロとホリスターへ大量ショッピングに出掛けた質問者の彼女。レジの際、いずれの店でも「申し訳ありませんが、販売できるのは20枚までです」と言われてしまいます。ショックを受けた彼女は、何で?と質問。ホリスターでは、「(レジの)行列の流れを良くするため」と言われ(でも店はガラガラだったし、もっとレジ入れりゃいいじゃん、と彼女は思うわけで。そりゃそうだ)、アバクロでは「損失防止のため」と言われたそうです(というよりこれじゃあ販売防止でしょ!と彼女は思うわけで。ごもっとも)。何故、アバクロでのまとめ買いはNGなのでしょうか?
 納得のいかない彼女は、米国内の、別の州にあるホリスター店やアバクロ店に電話をかけたそうです。そして、やはり同じ“20枚リミット”販売ルールを聞くことになるのですが、何故かその理由については答えがバラバラだったとのこと。
 さて、彼女の質問に対する回答者が、一人現れます。「それ聞いたことあるよ。もしかしらレジが20枚しか通せないよう、プログラムされてるのかも。会計を別にするよう(アイテムを分けて通すよう)、レジで言えばいいよ」と。なるほど……うーむ。試してみる価値はありそうですね。
 ここにもう少し回答を補足すると、アバクロンビー&フィッチ社ではeBay等オークションサイトにおける暴利行為的、非合法な転売や模倣品の流出を阻むため、大量購入に規制をかけているのです。制限は、一世帯あたり一日20枚まで。尚、このルールはアバクロだけでなく、その姉妹ブランドであるホリスターやアバクロンビーキッズにも適用されます。
 ハワイ、ロサンゼルス、ニューヨークや南部フロリダいった人気観光スポットで、スーツケース片手に大量購入していく人物は、ブランドとしても見逃すわけにはいかない、ということです。機会損失をしてでも、転売を阻止したい。理解はできますが、純粋に、大量にお土産用として買いたい、海外で安く買いだめておきたいという人にとっては、少々厄介なルールです。
 ちなみにブランド側によると、この規制に関しそれほどの苦情はないとのこと。ルールが見直されることは、なさそうですね。







アバクロンビー&フィッチ ナビ ― 知る人ぞ知るアバクロの実態とは ―
2007-2011 © YK

模倣品 販売制限